この2つは全然違うものです。
違いを端的に表すならこうです。
- チューリップは1回のバブル崩壊のみ
- ビットコインは何度もバブル崩壊した
自称識者はこの違いすら分かってません。
Contents
17世紀に起きたチューリップバブルについて
これは17世紀オランダが発端みたいです。
なんかオランダにチューリップの球根が伝わり、それが貴族の間でもてはやされ富の象徴とされ、次第にとんでもない値段で取引されていったみたいです。
詳しくは次のブログで詳しく解説されてます。
(関係ないけど読んでて面白かった)
この記事だと当時の最高級チューリップは「無窮の皇帝(むきゅうのこうてい)」というもの。それだけで庶民の年収の5倍(!)で取引されてた模様。
ビットコインも2021年に700万円を付けました。庶民の年収の2~3倍あるいはそれ以上ということです。価格だけ見るとビットコインとチューリップって似てるのかも
あとこんな点も少しだけ共通点あります。
- 庶民が一攫千金を狙って育てた
- 球根1つでスゴイ家が建てれた
- 色々な品種が乱立していた
- 唐突にバブルが大崩壊した
特にビットコインと引き合いに出されるのがバブル崩壊
チューリップも壮絶にバブル崩壊してます。
▼ バブル始まりから終わりまでのチャート

チャートによると99%以上の暴落率
たった6週間くらいで10分の1になり、そのあとはチューリップのせいでオランダ中がパニックになったみたいです。ビットコインも下落率90%超えとかざらにあるから親近感がわく(笑)
チューリップ = 無茶なバブルの象徴
ビットコインもチューリップと揶揄される理由です。
ビットコインをチューリップと同一視は無理がある
ビットコインをチューリップと同一視は愚か。
なぜならビットコインには次の特徴があるからです。
1.ビットコインには埋蔵量に限りがある
チューリップは無尽蔵に栽培可能です。
一方のビットコインは埋蔵量に限りあり
BTC埋蔵量は2100万枚
これが増えたり減ったりすることはありません。またビットコインのシステム的に埋蔵量を増減させることも不可能です。チューリップはいくらでも栽培できるのと対照的
つまりこれからビットコインの価値に気付く人が増えるにつれ、ビットコインの値上がりは保証されているってことですね。
つい最近だとこういう記事もありました。
現在、0.01BTCを購入するには500ドル必要だ。しかし現在の世界的な経済状況と、ビットコインの供給量から考えると、将来的に0.01BTCが100万ドル(約1億800万円)の価値を持つようになるかもしれない。
https://jp.cointelegraph.com/news/want-to-be-rich-bitcoin-s-limited-supply-cap-means-you-only-need-0-01-btc
現在の価格で約500ドルの投資で0.01BTCを購入すれば、13%の上位保有者に入ることになるだろう。法定通貨とビットコイン市場の相対的な富の集中度を比較すると、ビットコインのトップ13%の中にいることは、法定通貨での資産トップでいることと同じ価値を持つことになるだろう。
一見すると荒唐無稽に思えます。
でも世界の富の43%は5000万人に集中しており、その人たちがビットコインの優位性・必要性にかられてビットコイン投資をした場合、そういう計算になるとのことです。
実際2021年は企業がビットコインに投資したり、ビットコイン暴落が株式市場にまで波及したり、イーロンマスクがビットコインを煽ったり・・・色々なことがありました。
でもまだビットコインに懐疑的な人は多いので、否定派がいる限りは価値が上がり続けることになります。
2.ビットコインは何度もバブル崩壊を経験してる
チューリップバブルは1度崩壊しただけです。
そのあとビットコインみたいに数年ごとに最高値を更新した記録もありません。チューリップバブルは所詮は一過性のバブルに過ぎないんです。
一方のビットコインは2014年、2018年、そして2021年(?)とバブル崩壊を順調に重ねています。そして崩壊するたびに何度も不死鳥のようによみがえってます。
↓ ビットコインの現在までのチャート

このチャートだと2014年にバブル崩壊したように見えませんが、ビットコインは指数的に上がってるから見えないだけです。(ログスケール表示だと分かりやすい)
このように3度のバブル崩壊で多くの人を絶望に叩き込み、そのあと次のバブルで前回を軽々と超えていく、それがビットコインというものです。
短期目線で見ている人には「ビットコイン = チューリップ」というイメージで語ってます。否定派は1ビットコイン1億円になっても同じこと言ってそうです。
3.価値を信じる人が増え続けている
チューリップのバブル崩壊の原因
それは1637年2月3日のことと言われていて「ハールレムでチューリップを買う人がいなくなった」という風評が流れたことで一気に崩壊したらしいです(真偽のほどは不明)
一方のビットコインも2017年はマカフィー、2021年はイーロンマスクなど、インフルエンサーの言動で左右されることはあります。あと国家の規制もリスクとして当然あり
それでもビットコインの価値を信じる人は耐えません。
- 中国・その他が規制を発表しても、
- インフルエンサーに煽られても、
- マイニングが環境に悪いといわれても、
ブロックチェーンの非中央集権制、国家(中央集権)に対する不信感、それらがビットコインの価値の源泉だと自分は思うんですよね。あとマイニングにかかる電力も同様
チューリップバブルにはなかった要因
ひたすら値上がり期待だけで買われたチューリップ、どこかで限界が来るのは明白です。バブル崩壊のキッカケは何でも良かったんだと思います。
ビットコインはそんな短期目線で買ってる人は多くないです。むしろ中央集権に不信感のある人は、法定通貨を嫌ってるはずなので。
自分もお金は好きだけど、中央集権には不信感があります。
ビットコインとチューリップは全然違う
この2つを比べること自体がバカげてます。
それでもチューリップと同一視する人は多いです。
こんな人たちはビットコインが1億円になっても同じこと言ってそう。相手にするだけ無駄なので、そういう論説を聞いたら心の中で反論してあげましょう。
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