ビットコインで最近再燃してきた批判
- マイニングの消費電力が多すぎる
- ムダな計算に電力を食いすぎ
- 結果的に環境破壊をしている
これは印象論にすぎません。
ビットコインの消費電力はノルウェー1国より多い
ビットコインにマイニングは不可欠
この仕組みはとても優れたもので、中央集権(銀行とか)がなくてもシステム維持できて改ざんも不可能にしているものです。
ビットコインはブロックチェーンで動いていて、複数の取引をまとめたブロックが鎖(チェーン)のように連なってるからブロックチェーンです。
そのブロックは10分に1回生成されるわけですが、取引が本当に正しくて改ざんされてないか…その検証にマイニングが必要ってわけです。
↓ マイニングの簡単な仕組み
- 取引がブロックに詰め込まれる
- マイナーが難しい計算問題を解く
- 最初に解いたマイナーは報酬がもらえる
- ブロックが承認される
このマイニング作業にかかる電力が問題になってます。
なんかノルウェー1国より多いみたいです。
もしビットコインが国だったら、2021年5月の時点で世界27位の電力消費国だ。その年間電力消費量はノルウェー(124TWh)を上回り、バングラデシュ(70TWh)の2倍以上になる。
https://forbesjapan.com/articles/detail/41288
世界最大級のテック企業と比べても、ビットコインの消費電力量は桁違いだ。ビジュアルキャピタリストのデータによれば、グーグルの年間電力消費量は12TWh、フェイスブックは5TWhにすぎない。それでも、ビットコインのエネルギー消費は、世界のデータセンターの合計である205TWhと比べればまだ少ない。

この表を見ると世界のデータセンターに追いつきそうです。いずれマイニング難易度が上がればそれも追い越すのは確実ですね。
「やっぱりマイニングの消費電力は多い」
↓↓↓
「電力をムダな計算に使って生産性がない」
↓↓↓
「ビットコインは環境を破壊してる!」
こういう印象論でビットコインを否定する人は多いです。
イーロンマスクの環境破壊ツイートで暴落
イーロンマスクCEOがこんなツイート
今までテスラはビットコイン投資に積極的でした。そしてイーロンマスク自身もビットコインやらDogeやら煽っています。
それがこのツイートで一転してビットコイン否定。ビットコインの電力問題は「本当は問題ですらない」けど、700万円の高値から350万円まで暴落しました。
イーロンマスクは狡猾だな~という印象
そういえば2017年にも似たような人がいたな・・・ジョンのマカフィーって人だっけ? 歴史は繰り返すとはよく言ったものです。
実は銀行・ゴールドのほうが消費電力は多い
ビットコインの環境破壊問題
消費電力はゴールド・銀行の方が多いらしいです。
↓ この記事によると
試算によると、ビットコインの年間エネルギー消費量は、両者に比べて大幅に低かった。推定される年間消費電力は、ビットコインが約114TWh(テラワット・アワー)、ゴールドは約241TWh、銀行セクターは約264TWhである。なお、従来型の銀行システムやゴールド産業は、エネルギー消費量を公表していないため、この数字はGalaxy Digitalが様々な要素を考慮して見積もったものである。
https://coinpost.jp/?p=247351

ちょっと古いデータだけど、それでもビットコイン消費電力は114TW。ゴールドの241TW、銀行の254TWにはまだまだ到達してません。
もちろん将来的にはビットコインが上回る可能性はあるものの、その頃には銀行そのものがオワコンになってるかも。
中央集権のいらないブロックチェーンを動かすための電力なんです。否定派が言う「ムダな計算に電力を使うな」という意見がいかに的外れか分かります。
それなら銀行の消費電力も批判すればいい
そもそもビットコインではなく電力の問題
ビットコインは環境破壊してるという印象論
もし化石燃料をバンバン燃やして作った電気を使ってるとしても、それはビットコインではなく電力自体の問題ですよね?
マイニングに大量の電力を使うのは事実だけど、それを持ってビットコインが環境破壊してるは稚拙な理論です。それならアメリカ・中国がよっぽど環境破壊してます。
それからこういうデータも見つけました。
石油の抽出過程で発生する副産物にメタンがあり、パイプラインがなければ輸送できないため、一般的に大気中に放出するか、燃焼されるという。しかしメタンによる温室効果は、同量のCO2に比べて25倍と言われており、環境負荷が大きい。この解決策の一つが、ビットコインマイニングに利用することだ。
https://coinpost.jp/?p=247351
Crusoe Energy Systems社などの企業はメタンを回収するインフラを構築し、ビットコインのマイニングに利用している。発電機でメタンを99%の効率で燃焼させ、大気中に放出される場合に比べて、24倍排出量を削減できるという。
ビットコインマイニングは収益を赤字にしないことが大事です。そこでマイナーは安価なエネルギーを追い求めるとのこと
その1つがメタンである、元々はそのまま排出されて温暖化の原因になってました。それをマイニングに使うことで24倍排出量が抑えられたそうです。
「電力の問題」≠「ビットコインの問題」
これからは再生可能エネルギーに社会が移り変わっていくだろうし、その中でビットコインがCO2排出する電力を使いつづける理由もありません。
多分この問題は数年後には忘れ去られてますね。
ビットコイン投資にとってもノイズにすぎません。
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